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23年7月30日のウガール・ケラモフ戦での試合は残念ながら負けてしまいましたが、ブレイキングダウン、「全国の喧嘩自慢100人の頂点決めてみた」も好調の朝倉未来選手。
この記事では、そんな朝倉未来選手の戦績のなかから、RIZIN(ライジン)参戦3年目の2020年(令和2年)の3試合を追っていきたいと思います。
1.朝倉未来 RIZIN“初” KO
2020年、未来選手は3試合を行い、2つの“初”がありました。1つは嬉しい“初”、もうひとつは嬉しくない“初”。
まずは嬉しい“初”から。
1-1.朝倉未来 vs ダニエル・サラス
2020年2月22日、RIZIN.25【RIZINフェザー級王座決定戦】でダニエル・サラスと対戦。KO勝利。
RIZIN初のKO勝ちをおさめた試合。未来選手はサラスと同じドレッドを編み込んだヘアースタイルでリングに上がります。
1R、序盤から素早い動きで仕掛けてくるサラスにカウンターを合わせていく未来選手。途中、サウスポーに変えながら攻撃するサラス。サラスのキックでできた隙を逃さずボディを打ちこむ未来選手。
サラスは何度か飛び込んでくるが、未来選手は反応よくかわしていく。そして、今度は逆に未来選手がふいに飛び込み左を顔に当てる。ロープにもたれたサラスはふいをつかれて少し焦るような表情を見せるが、今度はサラスも当てようと責めの姿勢を見せる。
低く頭を下げながら獲物を狙うようなサラスと冷静に相手の動きを洞察する未来選手。サラスの攻撃から下がった未来選手がコーナーに詰められるとお互いパンチの攻防。そこからサラスが飛び膝を見せるが、左フックで返す未来選手。
残り1分。スイッチや変則的な動きをしながらチャンスうかがい飛び込んでくるサラスに、未来選手はアッパーとストレートで返し、左ハイキックをヒットさせる。サラスは未来選手の蹴り脚を抱えて倒そうとするが、未来選手は倒れない。子どもの時に相撲で鍛えた体幹の強さか?
ゴング間際、タックルしてきたサラスに合わせた右フックから、立ち上がりガードを固めるサラスに打撃を連打。そこでゴング。
1-2. 朝倉未来 パウンド連打で勝利
2R開始前、サラスの右目の上の傷のドクターチェックが入るが、無事試合再開。
2R、開始早々、未来選手の左ストレートがサラスの顔面を叩く。その後も力強い左ハイキックがガードするサラスの腕を叩く。間合いを見極めたような未来選手に対しサラスは飛び込んでくるが、かわされてなかなか当てられない。ボディに当たったと思うと未来選手にカウンターのワンツーを当てられるなど、非常にやりにくそうなサラス。
完全に間合いを掴んだ未来選手ペースになり、右ボディフック、左ミドルキックでサラスのわき腹を責める。
サラスも負けじとハイキックを出すが流される。
お互いチャンスをうかがいながらの攻防が短く続いたあと、未来選手が左ハイキック。これも再びサラスは掴むが倒しきれずに自分が尻もちをつくかたちに。そこから未来選手が一気にパウンドを連打。何もできないサラス。
2R 2分34秒KO!
2.朝倉未来 RIZIN“初”黒星
前戦でRIZIN初KO勝利をかざった未来選手でしたが、次の試合は残念なRIZIN“初”黒星となっていしまいました。
プロとしてはこれが2度目の敗戦となります。
2-1.朝倉未来 vs斎藤裕
11月21日、RIZIN.25【RIZINフェザー級王座決定戦】で斎藤裕と対戦。判定負け。
1R、開始数秒、未来選手の右が斎藤選手の顔面を叩くが、そのまま互いに距離を測る。
朝倉選手がハイキックで責めると斎藤選手もパンチで応戦。ステップを活かして踏み込んでくる斎藤選手に対してカウンターを狙う朝倉選手。
朝倉選手のインローが斎藤選手の股間に当たり中断。
朝倉選手に注意が与えられ、試合再開。
再び、距離を測りながらの攻防。お互い攻撃をしかけるがなかなか有効打にならない。
残り1分、斎藤選手がタックルをしかけるが、未来選手はこれをかわす。
さらに斎藤選手が飛び込んでパンチを出すが、逆に朝倉選手のカウンターの左フックが斎藤選手の顔面をとらえる。
頭が揺れた斎藤選手にすかさずパンチを繰り出す朝倉選手だったが、そこを斎藤選手がタックルで倒そうとする。しかし、未来選手は立て直して立ち上がる。ほんと体幹が強い。
立ったまま組み合ってコーナーへ押し込まれる未来選手。ここでコング。
2-2.朝倉未来 警告を受ける
2R、今度は斎藤選手のインローが未来選手の股間に当たり中断。
すぐに再開すると、ボディ、ジャブ、ハイキックと斎藤選手の攻撃が未来選手をとらえる。
ここから積極的に飛び込んでくる斎藤選手に若干圧されるかたちになる未来選手。
そして、未来選手が放ったインローの脚を掴むと、そこから斎藤選手が勢いよくタックルでテイクダウン。リングのコーナー近くから逆のロープまでもつれ込む勢い。
しかし、ここもさすがの体幹の持ち主未来選手、すぐに立ち上がる。
組まれたままではあるが、コーナーに流れてブレイク。
中央からスタンドで再開したものの、未来選手は再びタックルでコーナーに押し込まれる。
再びブレイクとなるが、朝倉選手は場外回避とロープを掴んだことで警告が与えられる。
再会すると、すぐさま未来選手はローキックで攻めの姿勢。
しかし、未来選手のフックに斎藤選手のフックでカウンターをくらう。
その後、積極的な斎藤選手にやや圧され気味で、未来選手はうまくカウンターを当てていくことができないままゴング。
2-3.朝倉未来 判定負けを喫す
3R、インローに始まり、軽妙なステップでパンチを繰り出す斎藤選手。どう攻撃するか見極めようとしているかのような未来選手にセコンドから「もっとフェイント使っていい」という声が(おそらく弟の朝倉海選手)。
そこから、未来選手が飛び込んで膝蹴り。しかし、斎藤選手がそれをかわす。
そして、未来選手の隙をついた斎藤選手が再び憩いよくタックルしてテイクダウン。しばらくロープ際で向かい合って組むが膠着してレフェリーがブレイク。
スタンドに戻ると、斎藤選手がミドルやローを当てて積極的に動いてしかける。しかし、ここでタイミングを見て一気に前に出た未来選手の左ストレートが斎藤選手の顎をとらえて斎藤選手がよろめくが、どうにか持ちこたえる。
そこからの打ち合いでアナウンスと共に会場もわき出す!
ロープ際に未来選手を追い詰めた斎藤選手の右フックが未来選手の顔面を揺らすが、激しい打ち合いのなか、逆に未来選手の左が再び斎藤選手をよろめかせる。
その後もスタンドでの攻防になるかとおもいきや、未来選手がぐっとかかんで片足タックル。片足を持ちあがられ逃れようとする斎藤選手を未来選手はロープに押しつけてテイクダウンをとろうとするが上手くいかず、片足を抱えたままロープに押し込んでるなかでゴング。判定へ。
結果は0-3の判定負けとなりました。
判定が決まった瞬間、「あれ…俺負け?」とキョトンとしているように見えるのは管理人だけでしょうか…
試合の翌日、YouTubeで心境を語っています。
意外にスッキリした表情していますね。
3.朝倉未来 RIZIN復活のKO
齋藤戦での敗北から1ヶ月後、未来選手は今度は再びのKO勝ちをおさめます。
3-1.朝倉未来 復活のKO
12月31日、RIZIN.26で、弥益ドミネーター聡志と対戦。KO勝利。
試合開始前から陽気でおどけた感じのキャラクターで魅せる弥益選手。
1R、左右前後にと常に動く弥益選手のインローで一瞬バランスを崩すが、すかさず飛び膝で牽制する未来選手。
その後もセコンドの、同じところにとどまるな、という指示どおりに動きまわる弥益選手。
いっぽう、冷静に相手を見極めるように前に出てジャブやローを当てる未来選手。
飛びかかるような動きなどで翻弄させるような弥益選手だったが、前に出たところで未来選手が体に腕をまわしてテイクダウン。しかし、そのまま寝技には持ち込まずに一旦立ち上がる未来選手。そして、ブレイク。
その後も弥益は位置や構えをスイッチしながら前に出るが、未来選手のカウンターをくらう場面も。
未来選手がやや優勢な感じのところで殴り合いに出たところでバッティングで中断。結構いい音(嫌な意味で)がします。
すぐに再開すると、弥益がフェイントのように前に出ると、動きが止まる一瞬にすかさず未来選手の左ストレートが顔面をとらえ、下がった弥益選手に続けて左ハイキック。これも綺麗にヒット。弥益選手が伏せるように倒れ、そこへ未来選手がパウンドにいったところでレフェリーがストップ。1R4分20秒KO勝利。
4. まとめ
以上が、未来選手の2020年、RIZIN3年目の活躍になります。
まとめますと…
- 2020年2月22日、RIZIN.25【RIZINフェザー級王座決定戦】でダニエル・サラスと対戦。2R 2分34秒でRIZIN初KO。
- 11月21日、RIZIN.25【RIZINフェザー級王座決定戦】で斎藤裕と対戦。3R 3-0の判定負けでRIZIN初黒星。
- 12月31日、RIZIN.26で、弥益ドミネーター聡志と対戦。1R4分20秒KO勝利。
朝倉未来選手にとって波乱の一年でした。嬉しい“初”KO勝利から始まり、残念なRIZIN“初”黒星を経て、復活のKOで幕を閉じました。
2020年は、未来選手にとってめまぐるしく過ぎた年だったのではないでしょうか。
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