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井上尚弥 フルトンを倒し4階級制覇を達成したモンスターの世界王座獲得戦歴!

※本ページはプロモーションが含まれています

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7月にフルトンを倒し、WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者となった井上尚弥選手。

いっぽう、4月にアフマダリエフを判定でくだしWBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者となったマーロン・タパレス。

そんなふたりの対戦が12月に行われると予想されていますが、日本でははやくも井上勝利の空気といっても過言ではない雰囲気。

無敗と高いKO率、そして、3団体統一、バンタム級4団体統一と、日本初・世界初の記録を次々とうちたてる“モンスター”井上尚弥。その勢いはとどまることを知りません。

この記事では、次々と王座を獲得し新たな記録である2階級4団体制覇を目指す井上尚弥選手の、これまでの王座獲得歴を振り返りたいと思います。

井上尚弥 フルトンを倒し4階級制覇を達成したモンスターの世界王座獲得履歴!

1. 井上尚弥の記念すべき世界王座獲得

1-1. 初めての世界王座獲得:WBC世界ライトフライ級王座

井上尚弥選手は2012年7月にプロボクシングのキャリアをスタートさせ、2014年4月6日に国内最速(当時)のわずか6戦でWBC世界ライトフライ級王座を奪取しました。

試合会場は大田区総合体育館。対戦相手はメキシコのアドリアン・エルナンデス。

試合の3週間前にインフルエンザにかかるなど、井上選手は決して万全とは言い難かったが、1Rから攻めの姿勢でパンチを当てていき、その後もスピードとパワーで圧倒的といえる井上ペースの試合運び。

3R終盤、エルナンデスが左目の上を深めの傷を負い、4Rが始まるとエルナンデスが勝負に出ようとするが井上選手には通用せず、その後も井上ペースで試合は進む。

そして5R 、井上選手が被弾し危うい瞬間があったが、6R2分54秒、井上選手の右フックでエルナンデスがダウン。そのままTKOで井上選手は初めて世界王座を獲得します。

ちなみに井上選手は8kg減量で試合にのぞんでいて、その影響で足がつりそうになりながらの試合でした。

1-2. WBOスーパーフライ級王座獲得:2階級制覇達成

WBC世界ライトフライ級王座に続き、その8カ月後の2014年12月30日に井上尚弥選手はWBOスーパーフライ級王座を獲得し、今度は史上最速(当時)の8戦目で2階級制覇を果たします。

試合会場は東京体育館。対戦相手はWBO世界フライ級王座を16防衛し、WBOスーパーフライ級王座11連続防衛中の、“アルゼンチンの怪物”オマール・ナルバエス。

試合開始序盤から“日本の怪物”井上尚弥が攻勢に出ると、開始30秒にさしかかるあたりでナルバエスからダウンを奪うという驚きの展開を見せる。なにしろ、ナルバエスはプロ・アマを合わせて20年以上159戦で一度もダウンをしたことがなかった選手。

観てるほうも驚くが、選手本人たちも驚いたんじゃないだろうかと思うような展開……

更に、1分を越えるあたりでまさかの2度目のダウン! 11戦連続で王座防衛しているうえに1度もダウンしたことがないナルバエスを井上選手は試合開始早々の1Rで2度もダウンを奪う。

ここで、さすがにナルバエスが気を取り直したように応戦しつつラウンドを終える。

2Rは、途中、井上選手が一瞬ラッシュをかけるような場面も見せるが、ナルバエスも応戦、互いの攻防が続き、残り1分15秒あたりで、またもやナルバエスがダウン。

更には残り12秒といったところで左で強烈なボディを打ち込みまたもやダウンを奪う井上選手。そのままKO勝ちとなり、 WBOスーパーフライ級王座獲得

同時に8戦目で2階級制覇となり、それまで世界最速だったポール・ウェアーの9戦目での2階級制覇を20年ぶりに塗り替えた

2. 階級を上げての日本人初の記録へ

サンドバッグを打つ拳

2-1. WBA世界バンタム級レギュラー王座獲得:3階級制覇達成

ナルバエス戦後も井上選手は負け知らずで7度の防衛後、階級をバンタム級へ上げ、2018年5月25日にWBA世界バンタム級レギュラー王座を獲得する。これで16戦目で3階級制覇達成というまたもや日本最速記録をつくる。

試合会場は大田区総合体育館。対戦相手はイギリスのジェイミー・マクドネル。

試合開始直後、身長差10㎝、リーチ差12㎝で上回るマクドネルに対し井上選手はやや距離を測っているようなようすを見せるが、開始40秒あたりでになるともう見切ったかのように攻撃を仕掛けプレッシャーをかけ、1分30秒あたりで1度目のダウンを奪います。

そして、マクドネルが立ち上がって試合が再開すると、それからわずか20秒ほどでラッシュでロープに追い込みまたもやダウンを奪いTKO。3階級制覇を達成します。

強いどころじゃない。勝ち方が凄すぎます。

2-2. IBF世界バンタム級王座獲得

WBA世界バンタム級レギュラー王座獲得に続き、井上選手は2019年5月18日にはIBF世界バンタム級王座を獲得し、世界タイトルをさらに増やします。

試合会場はイギリス・グラスゴーのThe SSE Hydroで、WBSS(World Boxing Super Series)準決勝として行われました。対戦相手はプエルトリコのエマヌエル・ロドリゲス。

井上17戦17勝(15KO)vs 19戦19勝(12KO)ロドリゲスの全勝同士の一戦。

1R 、攻防を繰り広げ、井上選手がロドリゲスにロープに詰められたところで終わる。

しかし、2Rは一転して前へ出た井上選手が開始30秒でロドリゲスからダウンを奪う。

その後ロドリゲスは立ち上がるも、井上選手の猛攻で数秒後に再びダウン。苦悶の表情を見せながら再び立ち上がったものの、勢いに乗った井上選手のパンチにまたもや数秒でダウン。この時のロドリゲスの戦意喪失した表情は印象的でした。

結果、井上選手は2Rに3回のダウンを奪い、2RTKOでIBF世界バンタム級王座を獲得

2-3. 激闘のすえWBA世界バンタム級スーパー王座獲得

IBF世界バンタム級王座を獲得すると、今度は同年(2019)11月7日には、WBA世界バンタム級スーパー王座を獲得します。

試合会場は、さいたまスーパーアリーナで、WBSSの決勝として行われました。対戦相手はフィリピンのノニト・ドネア。

1R、序盤は牽制しあうような動きを見せたあと、次第に打ちあいへ。そして2R、ドネアの左フックをもろに受けた井上選手は右目の上をカットしてしまいます。

3R以降は、時折右目を隠すようにしながら、手数を減らすことなく積極的な試合をする井上選手。

試合は停滞することなく、互いに攻めの姿勢の試合が続きます。井上選手に至っては軽快なフットワークと共に挑発的なゼスチャーまで見せます。

しかし、8Rでは激しい打ちあいで井上選手は右目の上から流れる血と鼻血で顔右半分を血だらけにしながら戦います。

そして9R、ドネアの激しい攻撃に井上選手は思わず自己ボクシング人生初のクリンチでしのぎます。

しかし、それでも一歩も引くようすを見せない井上選手。それどころか10Rでは激しいラッシュをドネアに浴びせ、ゴング後には両腕を広げて観客にアピールする場面も!

そして11R 。ついに、井上選手の左フックがボディに当たったドネアが、逃げるようにして膝からダウン!!

その後は動きが悪くなったドネアに井上選手がラッシュをかけていきます。そのようすから井上選手のボディへの一発のパンチがまともに当たるとどれだけ重いのかがうかがえます。ドネア、相当辛そうです。

ついに迎えた最終12Rは、ほとんど動きの衰えない井上選手とややスタミナが切れてきたかというようなドネア。決定打はないものの井上選手が繰り出すパンチの当てる確率をドネアに差をつけて試合終了。

結果は、3-0で井上尚弥判定勝ち。WBSSバンタム級初代王者に輝くと同時にWBA世界バンタム級スーパー王座を獲得

フジテレビ公式の、選手本人を招いて36分間の激闘を検証するYoutube動画です。
右目の上をカットし傷を負った障害がどのようなものだったか、そしてそれをいかに対処していたか、またなぜ挑発的なゼスチャーを見せたのかがなどが井上選手の口から語られています。

2-4. WBC世界バンタム級王座獲得:日本人初の3団体統一

2022年6月7日、井上尚弥選手はWBC世界バンタム級王座を獲得し、WBA、IBF、WBCの3つの主要団体のバンタム級王座を同時に保持することになり、3団体統一世界王者というまたもや日本人初となる快挙を達成します。

試合会場は、さいたまスーパーアリーナ。対戦相手は2度目の対戦となるフィリピンのWBC世界バンタム級王者ノニト・ドネア。

今回は前回の対戦と違い、早々に決着がつきます。

1R、終盤打ちあいが始まると、ゴング間際にドネアからダウンを奪う井上選手!

2R、井上選手のスピードについていけていないといった感じのドネア。そんなドネアがパンチにぐらつく場面を見せると、井上選手は追い打ちをかけるラッシュでロープ際に追い詰めてダウンを奪い、1分24秒TKO。3つのベルトを身にまといます。

この試合はテレビ放送はされておらず、Amazonプライムビデオの独占配信でアーカイブ視聴をすることができます。また、この対戦を追うドキュメンタリー『ゼロからわかる井上VSドネア2』も視聴可能です。

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3. 更なる日本人初と世界記録 止まらない快進撃

3-1. WBO世界バンタム級王座獲得:アジア人初の4団体統一

3団体統一後、井上尚弥選手は早くも同年2022年12月13日にはWBO世界バンタム級王座も獲得し、これにより世界ボクシング史上9人目、アジア人初の主要4団体統一世界王者であり、バンタム級では世界初という快挙を達成しました。

試合会場は有明アリーナ。対戦相手はイギリスのポール・バトラー。

積極的に手を出す井上選手に対し、警戒して終始ガードしたままフットワークで動き回るほとんど手を出さないバトラー。そんなバトラーに決定打はないもののパンチを当てていく井上選手。

あまり強い一発という攻撃力もなくガードを固めて逃げ回るバトラーに対し、井上選手の攻撃姿勢はやや余裕があるようにも見える。

しかし、ラウンドが進むにつれて防御一方の相手に、やりにくさからの「勝負しろ」という苛立ちのメッセージのようにも見えるパンチを打ち込んでいく井上選手。

ついに6Rには井上選手がノーガードで顔を突き出して「打ってこい」と挑発。

しかし、それでも警戒いっぽうのバトラー……

ちゃんと試合をしたい井上選手と、ただ倒されたくないだけのように見えるバトラー。

同じ王者どうしなのだろうか…というような圧倒的な実力差を感じてしまいます。

8Rには両手を後ろに回して挑発してみる井上選手ですが、全く誘いに乗らないバトラー…

10R、井上選手のボディが何度か入りますが、打たれ強いのかあまり効いている素振りを見せないバトラー。

ここまでくると試合というよりも、試合をしたい井上選手と逃げ切ってとにかく試合を終わらせて帰りたいという、我慢比べを見ているような違う楽しみ方にこちらもなってきます。

なにせ、井上選手としては珍しく長い試合のうえに色々とやってくれるので、いつもと違う楽しみ方ができます。

そして11R。

井上選手、ゴング前には踊るようなフットワークを見せて観客を沸かせ、ゴングが鳴るとこのラウンドで決めるとばかりに責めます。が、相変わらずガードのバトラー…

しかしついにその時が来ます。

残り2分7秒あたりでロープに追い詰めてボディをヒットさせると、そこから井上選手は逃げようとするバトラーを「逃がさん!」とばかりにロープに押し込むラッシュでマットに沈めKO勝ち!

世界バンタム級史上最強ボクサー爆誕の瞬間です。

対戦後の井上選手の記者会見。並んだ4つのベルトが神々しいです。

バトラーの記者会見では、井上選手について“信じられないスピード”という発言もあります。

このバトラーとの試合は、テレビ放送はされておらず、現在Lemino(旧dTV)でアーカイブ配信されています。※本作品の配信情報は23年10月1日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

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Leminoは現在、井上選手のメインスポンサーということもあり、12月に行われるかもしれないタパレス戦も独占配信の可能性が高いですね。

3-2. WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王座獲得:4階級制覇達成

2023年1月13日、前年末に獲得した世界バンタム級4団体王座の返上しスーパーバンタム級への転向を発表した井上選手。

その約半年後の7月25日、WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王座に輝き、4階級制覇を達成します。

試合会場は有明アリーナ。対戦相手はスティーブン・フルトン。

ゴングが鳴る前から倒しにいく気満々の井上選手。

1R から攻撃的な井上選手は、クリンチされても隙あらばすかさずパンチを打ち込みます。

2Rではクリンチしようとするフルトンをかわしながらパンチを繰り出し、途中挑発するような余裕を見せながらフルトンを何度もロープに追いやる井上選手。

それにしても、身長はフルトンの方が4㎝高く、リーチは8㎝も長いはずなのですが、井上選手の方が断然デカく見え、ぱっと見で井上選手の重心がしっかりしている印象です。

その後、フルトンも積極的に前に出てくるのですが、井上選手が攻めるスピードもさることながら、かわす体さばきも速いため試合は井上ペースといった感じで続きます。

6Rでは、残り十秒といったところでフルトンがラッシュをかけるような動きを見せますが、特に決定打もなくそのままゴングが鳴ります。

7Rになると打ちあいが激しくなった場面のあと、決定打はないが井上選手のパンチが当たる場面が増え始めます。

そして、8R。開始40秒あたりでフルトンをぐらつかせると、すかさず追撃の左フックでダウンを奪う井上選手。

その後フルトンは立ち上がったものの、ロープ沿いにコーナーポストに追いやられながら井上選手の猛攻に手も足も出ずといった感じになりレフェリーがストップ。

井上選手は8R1分14秒TKO勝ちで、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王座を獲得、4階級制覇を達成した。

また、この試合後には、会場に来ていたWBAスーパー・IBF世界スーパーバンタム級統一王者のマーロン・タパレスがリングに上がり、互いに2つのベルトを持つどうしの四団体統一戦をアピールしました。

このフルトンとの試合もテレビ放送はされず、Leminoでアーカイブ配信されています。※本作品の配信情報は23年10月1日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

Youtubeで見られるこちらのトークショーでは、今年にもう1試合、来年は3試合やりたいと言ってます。楽しみですね。

4. 次なる王座獲得へ

4-1. 次に狙うのは2階級4団体制覇

ここまで、井上尚弥選手の王座獲得の履歴をたどってきましたが、次は当然2階級4団体制覇を狙うということになるでしょう。

フルトン戦勝利直後のリング上でも、残り2つの王座を保持するタパレスとのほぼ対戦発表といってもいいようなツーショットもありましたし。

井上尚弥、まだまだこれからも楽しませてくれるでしょう。

そんなタパレス選手戦が12月に行われるのではないか、ということについての記事もありますので、よろしかったらこちらも読んでみてください。

紹介したフルトン戦とバトラー戦は、井上選手のメインスポンサー「Lemino」でアーカイブ配信されています。※本作品の配信情報は23年10月1日時点のものです。配信が終了している、または見放題が終了している可能性がございますので、現在の配信状況についてはLeminoのホームページもしくはアプリをご確認ください。

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タパレス戦もLemino独占配信の可能性が高いですね。

5. まとめ

井上尚弥は以下のように世界王座を獲得しながら階級を上げてきました。

  • 2014年
    • 4月6日:WBC世界ライトフライ級王者獲得
      • WBC世界ライトフライ級王者エルナンデスに、6R2分54秒TKO勝ち
    • 12月30日:2階級制覇達成(WBO世界スーパーフライ級、WBC世界ライトフライ級)
      • WBO世界スーパーフライ級王者ナルバエスに、2R3分1秒KO勝ち
  • 2018年
    • 5月25日:3階級制覇達成(WBA世界バンタム級レギュラー、WBO世界スーパーフライ級、WBC世界ライトフライ級)
      • WBA世界バンタム級レギュラー王者マクドネルに、1R1分52秒TKO勝ち
  • 2019年
    • 5月18日:IBF世界バンタム級王座獲得
      • IBF世界バンタム級王者ロドリゲスと対戦に、2R1分19秒でTKO勝ち
    • 11月7日:WBA世界バンタム級スーパー王座獲得
      • WBA世界バンタム級スーパー王者ドネアに、12R判定勝ち
  • 2022年
    • 6月7日:バンタム級3団体(WBC、WBA、IBF)統一(日本人初)
      • WBC世界バンタム級王者ドネア(再戦)に、2R1分24秒TKO勝ち
    • 12月13日:バンタム級4団体(WBO、WBC、WBA、IBF)統一(アジア人初・バンタム級は世界初)
      • WBO世界バンタム級王者バトラーに、11RKO勝ち
  • 2023年
    • 7月25日:4階級制覇達成(WBC・WBO世界スーパーバンタム級、バンタム級世界4団体、WBO世界スーパーフライ級、WBC世界ライトフライ級)
      • WBC・WBO世界スーパーバンタム級統一王者フルトンに、8R1分14秒TKO勝ち

日本ボクシング界の誇りといえるような偉業を現在ももたらし続け、国際的な注目も浴びる井上選手。

彼の次なる挑戦は2階級4団体制覇。そして、その先は…

今後の井上尚弥選手の活躍が楽しみです。


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