ブレイキングダウンは、格闘技の新しいかたちとして、朝倉未来選手の知名度と独自の戦略的フォーマットが組み合わさったエンターテイメントコンテンツとして、多方面から注目されてファンを増やしています。
この記事では、そんなブレイキングダウンの基礎知識についてあらためて見ていきたいと思います。
1. 朝倉未来 ブレイキングダウンの魅力
ブレイキングダウン10の会場チケットの一般抽選が10/30の19:00から開始になりました。
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— BreakingDown / ブレイキングダウン (@breakingdown_jp) October 30, 2023
拳極 presents BreakingDown10
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PPVでの生配信はまだ正式発表されていませんが、これまで同様「ABEMA」の可能性が高いですね。
今回の「10」も盛り上がるであろう、ブレイキングダウンについて、その成り立ちを今一度振り返って、その魅力に迫ります。
1-1. 朝倉未来のブレイキングダウンの始まり
朝倉未来選手は格闘技選手としての活躍から知名度も高く、従来の格闘家とは違う切り口で始めたYouTubeチャンネル『朝倉未来 Mikuru Asakura』の登録者数は300万人以上あります。
YouTubeチャンネル開始初期から街の喧嘩自慢とスパーリングをするなど、現在の喧嘩自慢をリングで闘わせるというブレイキングダウンにつながるようなコンセプトの動画を公開していました。
1-2. 路上からの下克上をドラマティックに見せる
未来選手は、豊橋(愛知県)の元暴走族という出自から『路上の伝説』という、世間の不良たちのカリスマ的なイメージがあります。
それを活かした、下克上を目指すオーディション参加者たちの荒れたようすや、そこからリングに上がるまでのストーリーをドキュメンタリー的かつドラマティックに見せることで、見るものに新しい興奮と緊張感を与え楽しませることに成功しています。
現在基本的にPPVでの配信ですが、BreakingDown9の試合の一部をYouTubeで配信してくれています!
1-3. ブレイキングダウンのきっかけは「バキ」の板垣恵介
ブレイキングダウン設立は21年2月25日、朝倉未来選手が所属するトライフォース赤坂(現:JAPAN TOP TEAM)にて行われた記者会見で発表されました。
また、この会見ではプレ旗揚げとして3試合が行われました。
ブレイキングダウンとして正式に行われた第1回の試合は、21年7月4日。
この試合もYouTubeで見られるのですが、その中で朝倉未来選手自身が、ブレイキングダウンを始めたきっかけについて語っています。
そのきっかけは、「グラップラー刃牙」の作者、板垣恵介さんとの対談からでした。
ブレイキングダウンを立ち上げるきっかけ、となった板垣恵介さんとの対談動画もしっかりあります!
しかし、板垣先生、当時63歳ということですが、めちゃくちゃ動いていて、還暦を過ぎているとは思えません。
2. ブレイキングダウンのルール①基本
格闘技の新しいかたちであるブレイキングダウン。その格闘技としての特徴は、「1分間最強の男」をコンセプトにした、1分1Rで勝敗を決めるという独自のルールですよね。
次は、単なる喧嘩バトルではないブレイキングダウンのルールについてです。
2-1. ルール:前提
- 1分1ラウンド形式
- 1ラウンド終了時に判定で勝敗が決まらない場合、30秒間の延長ラウンドを行う(インターバルなし)
- オープンフィンガーグローブを装着
- 基本的には、8角形のケージで試合が行われる
2-2. 階級
階級は12階級。計測時、オーバーした選手は原則的に失格。ただし、運営が試合実施を認めた場合、オーバーした選手が勝利してもノーコンテストとして記録されます。
- スーパーヘビー級:120.0kg超
- ヘビー級:120.0kg以下
- ライトヘビー級:93.0kg以下
- ミドル級:84.0kg以下
- ウェルター級:77.0kg以下
- ライト級:71.0kg以下
- フェザー級:66.0kg以下
- バンタム級:61.0kg以下
- フライ級 - 56.5kg以下
- ストロー級 - 52.0kg以下
- スーパーアトム級 - 49.0kg以下
- アトム級 - 47.5kg以下
2-3. 勝敗の決定
勝敗の決定は以下のいずれかによります。
- メインレフェリーによる以下のいずれかの判断
- サブミッション
- TKO
- KO
- ノーコンテスト
- 失格
- 1Rで上記での勝敗が決まらない場合は判定となり、以下の基準をもとにしたジャッジによる採点で決定します。
- 10-10:両選手に差あるいはアドバンテージがない場合
- 10-9:一方の選手がより効果的な打撃を当てる、あるいは、効果的なグラップリングを用いて、僅差で勝った場合
- 10-8:一方の選手が打撃またはグラップリングのインパクト、優越性、そして支配継続時間において大差で勝った場合
- 10-7:一方の選手が、打撃またはグラップリングのインパクト、優越性、そして支配継続時間において完全に支配した場合
3. ブレイキングダウンのルール②反則
3-1. ペナルティ
メインレフェリーが反則行為の重さに応じて以下のペナルティを反則した選手に与えます。
- 注意(caution)
- 警告(verbal warning)
- 減点(points deduction)※イエローカード(1点減点)、レッドカード(2点減点)
- 失格(disqualification)
3-2. 反則
反則は以下の35項目が基本になります。
- 頭突き
- 眼球への直接的な攻撃
- 噛み付く
- 相手に唾を吐く
- 相手の頭髪を掴む、引っ張る
- フィッシュフッキング
- 股間へのあらゆる攻撃
- 相手の体の開口部や傷口、裂傷部に指を入れる
- 小さな関節(手足の指)を一度に3本未満掴むおよびその状態で小さな関節を極める行為
- 肘、前腕部による打撃攻撃
- 脊椎や後頭部への打撃攻撃
- 喉へのあらゆる打撃、気管を掴む行為
- 広げた指を相手の顔や目に向ける行為
- 皮膚を掴む、つまむ、ひねる
- 頭部顔面への膝打撃
- どちらか一方の選手でもグラウンドポジションの状態になった場合での、膝を含む足によるあらゆる打撃行為。
- 相手へのあらゆる踏みつけ
- ロープやフェンスなど試合場を構成する部位を掴む
- 相手のコスチュームやグローブを掴む(道衣は含まれない)
- 試合場内で口汚い言葉を吐く
- 相手の負傷の原因となるようなあらゆる非スポーツマン的行為
- ブレイク中の相手への攻撃
- レフェリーのチェックを受けている最中の相手への攻撃
- ラウンド終了の合図が鳴らされたあとでの相手への攻撃
- 相手との接触を避けるなどあらゆる消極的な姿勢
- 試合場外に自ら出る行為
- 試合場外に相手を投げる行為
- 審判員の指示を著しく無視する
- 審判員に対する口頭での抗議及び虚偽の申告をする行為
- 相手選手の頭から先に床面部に投げる行為
- 相手選手を掴み、頭部顔面、背中を床面部に叩きつける行為
- 足で腕を極めるサブミッション
- 首や脊椎を捻るサブミッション
- ヒールホールド(ヒールフック)
- 道衣を着用した場合においての帯を使用する行為、及び道衣を半周以上巻いて相手を固定する行為
3-3. スタンディングバウトでの反則
スタンディングバウトでは、上記の「3-2. 反則」(基本)に以下の反則ルールが追加されます。
- 相手選手を掴む行為
- 相手選手を投げる行為
- 相手選手にサブミッションを試みる行為
- グラウンドポジションの相手選手へのあらゆる攻撃
4. まとめ
今回の記事をまとめますと…
- ブレイキングダウンは無名の喧嘩自慢が成り上がるというドキュメンタリー的要素をドラマティックに見せることで、新しい興奮と緊張感を観客に与えることに成功している
- 21年2月25日に記者会見と共にプレ旗揚げとして3試合が行われた
- 22年7月4日に第1回が行われた
- ブレイキングダウンの構想が生まれたのは、「グラップラー刃牙」の作者である板垣恵介さんとの対談がきっかけ
ブレイキングダウンは、朝倉未来選手の独自の視点と戦略的なフォーマットで、格闘技の新しいかたちとして脚光を浴びています。
YouTubeチャンネルから生まれたこの新しいエンターテイメントは、路上の下克上もドラマティックに描き出し、視聴者に新たな興奮と緊張感を提供しています。
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