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超RIZIN.2 でのウガール・ケラモフとの試合で、敗北という残念な結果となってしまった朝倉未来選手。
斎藤裕選手にリベンジ勝利し、牛久絢太郎選手に勝利した直後の試合であり、フェザー級王者のベルトをかけた試合だっただけにファンの期待もひときわ大きかったといえます。
しかし、それから2ヶ月。未来選手が所属するジムが日本初のメガジムを目指す「JAPAN TOP TEAM」として再スタートしました。
この記事では、ケラモフとの対戦を振り返りつつ、これまでの残念ながら敗北してしまった試合に注目しながら、新たな出発について書いていこうと思います。
1. 17勝3敗の朝倉未来がケラモフに敗北
1-1. 朝倉未来がケラモフに負けた瞬間
23年4月29日の牛久絢太郎戦で判定勝ちした3カ月後、7月30日に超RIZIN.2のRIZINフェザー級王座決定戦でケラモフと対戦しました。
結果は、1Rでテイクダウンをとられると、マウントポジションからパウンドや肘打ちで攻められ、最後はリアネイキッドチョークをきめられてタップアウトにより1R2分14秒一本負けとなりました。
1-2. 朝倉未来 4度目の敗戦
残念ながらケラモフに負けてしまった未来選手ですが、これはプロとしてはエキシビジョンを除くとキャリア4度目の敗北となり、通算成績は22試合のうち17勝1無効試合の4敗となりました。
無効試合をのぞくと勝率8割強といったところです。
では、そんな未来選手を倒した選手たちについてみていきましょう。
まず、最初の敗北は17年10月28日、ROAD FC 043でのイ・ギルウ戦での5分3R。0-3の判定負けでした。
続いては、3年後の20年11月21日、RIZIN.25での斎藤裕戦での5分3R、0-3の判定負けでした。
この試合は主に打撃戦で、特に試合終了間際のお互いにラッシュをかけるアツい殴り合いは必見です。
斎藤選手とはその後、21年12月31日のRIZIN33で再選し判定勝ちでリベンジしています。
続いて、3度目の敗戦は、21年6月13日のRIZIN.28でのクレベル・コイケ戦での三角絞めでした。
この試合では未来選手がタップアウトせずに失神してしまい、レフェリーがストップするというかたちでした。
しばらくして立ち上がることはできましたが、右目の上が大きく腫れあがっていました。
2. ケラモフ戦敗北が朝倉未来に与えたもの
2-1. ケラモフはどんな選手か?
未来選手を倒した4人目の選手ヴガール・ケラモフですが、アゼルバイジャンの総合格闘家で、今回未来選手に勝利したことでRIZINフェザー級王者になりました。
試合に勝利しベルトを手にした彼の興奮した喜びようが非常に印象的でした。
ケラモフは、12年に20歳で総合格闘家としてプロデビューしました。
WWFCなどで活躍し、20年2月22日にRIZIN.21のカイル・アグォン戦で、RIZINデビューを果たします。
RIZINでの戦績は、以下のようになります。
- 2020年
- 2月22日:RIZIN.21で、カイル・アグォンと対戦。5分3R 3-0判定勝ち
- 2021年
- 6月13日:RIZIN.28で、斎藤裕と対戦。5分3R 1-2 判定勝ち
- 2022年
- 4月17日:RIZIN.35で、中島太一と対戦。1R 2分 前三角絞めで勝利
- 7月31日:RIZIN.37で、山本空良と対戦。5分3R 3-0判定勝ち
- 2023年
- 4月1日:RIZIN.41で、堀江圭功と対戦。2R 3分21秒 リアネイキッドチョークで勝利
2-2. 敗北直後の朝倉未来
試合直後の報道陣の前でのインタビューでは…
反省するような内容ではなかったというか…何もしてないんで。ちょっと、なんか今までの負けとはわけが違くて。
試合後のインタビュー
と、半分放心状態のような感じながら冷静な分析をしています。
また、ケラモフについては
マウントの、このキープ力っていうかは、今までやった選手とは比べ物にならないぐらい強かったんですけど。
試合後のインタビュー
と語っています。
ちなみに、こちらのYouTubeではケラモフが試合の映像を見ながら語っています。
未来選手は試合後、帰宅した自宅でYoutube動画を撮影していて…
あの負け方っていうのはね、ちょっと、なかなか厳しいものがあるというか。なんか今はちょっと、今後のことをどうとかそういうことをね考えてる余裕がないんでね…
(中略)
でもね。多分、やり返しに行きますよ。やっぱり。これも軽々しく言えないけど、ここで終わるわけにはいかないでしょやっぱり…
朝倉未来 Mikuru Asakura
と自身のYouTubeチャンネルで語り、気持ちを整理してまた話したいとしめくくっています。
最初は、やや放心状態の名残りがありますが、話しをしているうちに少しずつ頭の中が整理されていったのか、ブレイキングダウンの話をしだした終盤から、少し復活してきた感じがあります。
2-3. JAPAN TOP TEAM 発足へ
ケラモフ戦で敗北を喫してから2ヵ月半ほどした10月14日。ついに新しい動きがありました。
ケラモフのようなフィジカルの強い外国人選手に対抗するために、海外のメガジムのような環境を日本で作ることを目指して、所属ジムのトライフォース赤坂をJAPAN TOP TEAMと名称を変えて、日本初のメガジムとして再出発することが発表されました。
トレーナーも国内からだけではなく、海外からトレーナーを招き、まだ言えないようですがなかにはビッグネームもあるようです。
また、キッズクラスもつくって、将来の日本選手の育成にも力を入れるようです。
3. まとめ
今回の記事をまとめますと…
- 23年7月30日、朝倉未来選手はヴガール・ケラモフに何もできないまま敗北
- ケラモフ戦での敗北は、キャリア4度目の敗北
- それまで対戦して負けた相手は、イ・ギルウ、斎藤裕、クレベル・コイケ
- 敗北直後は何も考えられなかった
- 試合から2ヵ月経ち、ケラモフのようなフィジカルが強い海外の選手に対抗するために、日本初のメガジム「JAPAN TOP TEAM」を始動
朝倉未来選手のケラモフ戦での敗北は、キャリアでの4度目の敗北ではありましたが、JAPAN TOP TEAMという日本初のメガジムの設立のきっかけになりました。
ケラモフが強力な対戦相手だったことが、未来選手のキャリアに新たな挑戦をもたらしたということでしょう。
敗北を敗北で終わらせず、選手個人としてのリベンジだけではなく、日本の格闘技界の練習環境の問題もクリアしていこうという動きはいいですね。
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